誰もいない海 ― 2010/09/14 07:27

超残暑が続いていましたがいつもの9月に戻りました。
今朝もディープグレーの雲に覆われています。
こぬかのような霧雨が辺りを湿らせています。
今朝は父母の定期健診の日。早朝から病院へ車で送って来ました。
その帰り道近くの海へまた道草を。
今日は海が荒れています。海辺には誰もいません。9月だから・・・ということではなくいつもいないんです。片田舎の海ですから。
浜辺を歩いてみると一人の足跡と一匹の犬の足跡が点々と続いています。新しいから早朝散歩をしたのでしょう。
次から次へと押し寄せる白い波の彼方には巡視船が漂泊しています。
私は浜辺に何かを見つけようと辺りを見やります。
ひとつ手に取りました。
どこからか辿り着いた流木です。
部屋や庭のオブジェとして飾ります。
暫く潮の香りを嗅いだ後靴の砂を落としました。
静かに過ごす朝、秋実感ですね。
キャッチ&リリース ― 2010/09/14 12:55
それは透明な生簀に入れられたイワナ。生きたまま売られています。1匹500円。つい先日見たときは3、4匹いたのですが、今日は1匹のみ。何匹かは売れたそう。でも、何匹かはこの生簀を棲みかとし運命を知る由もなく次第に弱って天に召されたとのこと。
このイワナたちは宮城県産でもう入荷の予定はないらしい。
もっと早く数がいるときに買ってあげればよかったなぁ・・・。食卓に上がるくらいなら、我が家の池に入れてあげたいと思っていたんです。それが残り1匹。
生きたまま水に入れて持って帰りたいのですが・・池に入れたくて。と店員さんに言うと。いいですよ。とのこと。店員さんが金網のボウルで最後のイワナ(大きさ23cmほど)をすくおうとしますがイワナも必死。逃げ回り捕らえることはできません。買い物のお客さんも数人見つめている。自分遣りますか?と言って交替(なんか自信ありげ・・・)。ネットがあればなぁ・・・と思いつつも、あまり追い掛け回さずに何とかボウルに入れることができました。キャッチに成功。
ビニール袋にイワナと生簀の水を入れてもらいレジを通過。早くしないと。氷が必要だ。無料サービスの製氷機へ急ぐ。ダンボール箱に氷の袋とイワナの袋を入れ、これで温度は大丈夫だ。
雨のしょぼ降る中車を走らせる。家に着いて買出し品を台所口に置くと直ぐに清水の湧く池へ直行。イワナ君大丈夫かな?

早く早く・・ビニール袋を破ってイワナ君を静かに池へリリース、お腹を上に向けることなくイワナ君は池の底へ泳ぎ着きじっとしている。
なんとか元気にここで生きて行って欲しい、もう1匹のイワナとともに。秋めいて気温が低くなって来たのが救いです。
優雅に泳いでいる姿を見たいな。
このイワナ君は2010年9月17日午前中、天に召されたのを発見されました。
この池に棲んで数日間だったけど、ありがとうございました。
天国で安らかにお休みください。
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