原発避難147~彼岸の一時帰宅 2014 ― 2014/03/22 22:40
繁栄を極め電気を食い続ける東京。福島と新潟の原発から電気が供給されていた。
この期に及んでまだ原子力で作られる電気を寄こせという。そしてこの混乱の最中莫大な金と貴重な労働力を費やす東京オリンピックの招致。狂っている。
今避難生活をしている神奈川東部の線量は0.07とか0.09、北関東も同じ。福島県いわき市で0.10、旧警戒区域の避難指示解除準備区域にある我が家周辺で1.00~3.00くらいの放射線量だった。
福島の青い空
自庭のクリスマスローズ
地震で倒れた灯篭
梅は満開だった。 父に買ってあげた枝垂れ梅。主のいない庭。
梅の木の下に眠る愛猫らくらくにただいまの挨拶。
3年前のあの時も梅が咲いていた。らくらくを弔っていて狂ったような揺れ、梅の木にしがみ付いた。
大好きな藪椿。
裏山、小鳥の声を聞いていた。
荒れていたのを苦労して苦労して竹藪を刈って散歩ができるようにしたのに・・・。
林の中は思ったほど線量は高くなかった。
墓参。奥に見えるのは福島第二原発。目と鼻の先だ。東電が再稼動を虎視眈々と狙っている。あんなことをしでかしてなお狂っている。油断がならない。
この日の天候は晴れから雨、あられ、晴れとめまぐるしく変わった。
墓参に訪れる避難住民の方が多く見受けられた。
核のゴミ捨て場と事故収束作業での過酷事故の再発の恐れ・・。あれからもう3年、復興は進まず状況悪化するばかり。事故の恐ろしさと今なお非常事態だということが国民の記憶からもなくなりつつある。この先何十年とこんなことと向き合うことになるのか。未来予測図はかなり悲観的だ。
総理、東電、自民党の皆様、目の前にある原発の再稼動なんて絶対やめて欲しい。福島復興を美化して嘘をついて招致した東京オリンピックなどばかりに現を抜かさず、こちらの復興復旧を急いで欲しい。今生きている人間に残された時間は限られているのだから。
自分の部屋の椅子に腰を下ろしたのは10秒。何も持ち出せなかった。
周囲の田んぼは荒れ放題。
まだ牛が訪れているようだ。
三春の滝桜の子孫と手前の白樺の若木、6年前に退職記念に植樹した。
主を待つイワナくん、現れてくれた。
3時を回るまでに隣町に入った。
隣町は除染作業が進行中で剥がされた土は袋に入れられていたるところ(田んぼ)に集められていた。恐ろしいほどの量。わが町もすぐにこうなるのだ。
ここが20キロ地点だ。広野火力発電所(稼働中)と原発事故収束作業の前線基地のサッカー練習場Jビレッジ(日本代表の合宿所になっていた。)。
ここから高速に上がった。
この日はいわき市に宿を取った。
あわただしい一時帰宅だった。
最近のコメント