秋田釣行 鮎&イワナ2011/08/12 13:16

初めて友釣りの鮎釣を体験させてもらいました。
場所は秋田県阿仁川(米代川水系)です。ここも初めて。
そしてフライフィッシングも支流で・・・・。
8月の最初の日曜日の夜、東京から秋田の北部を目指して5人組は出発しました。私以外は鮎釣が好きな人たちでここ何年か恒例になっている行事なのだそうです。今回はその仲間からお誘いがあって仲間に入れてもらえました。
秋田道の大曲で降りました。被災証明書を出したら免許証もってチェックに1分ほど。浦和からの高速代を免除していただきました。

翌朝早くには北秋田市の阿仁前田に到着。おとり鮎を売っている菊池賢一さんの店に行きおとり鮎をひとり2匹ずつ買いました。

鮎の友釣りはおとり鮎を泳がせて縄張り争いでアタックして来る鮎をイカリという3本鉤に掛ける(掛かる)というもの。鮎釣は釣るのではなくて掛けるのだそうです。鮎の背中に掛けるのがいいとか。

フライフィッシングが好きな私はフライの道具も持って来ているのですが、鮎の道具はほとんど借り物。自前の物はウエーディングシューズとフィッシングベストと長袖とパンツと帽子だけ。鮎竿(9メートル)、仕掛け、鮎タイツ、鮎を入れる浮き舟とタモ網は皆さんからの借り物なのです。みんな値段が高そうだな・・・(緊張)。
道具も作法も何も知らない私は師匠の指導を受けながら恐々と水の中に進み出でました。どきどきわくわく・・・。
竿はこう構えて、こう操作して、かかったら慌てずゆっくり下流へ・・・鮎が寄ってくるから鮎の上の糸を摘まんでタモの中へ持ち上げて入れるんだよ。
そ・う・で・す・か・・・・・。身体と言葉が緊張する。

見よう見まね、言葉に誘導されるままやっていると・・・竿先が大きくしなってるぅ・・・。
これが鮎釣りの感覚?
こんどはががっという振動が手に響く・・・。鮎が掛かったっていうのがこれかぁ・・・。
濃い黄色い模様の入った鮎。これがいいんだよって言ってもらえた♪
それからはもう無心。ずっとじっと四つの目印を見つめ続ける。

おとり鮎の鼻のふたつの穴に鼻カンというものを掛けるのだが最初は怖くてできない。目も遠いし、厄介。何匹か鮎をゲットしてから自分でできるようになった。
にしても竿は長いし重いし(軽いと凄く高価)片手で操るようなわけには行かない。竿を首に掛けて両手をフリーにしてやるといいよって言われても、これがねぇ・・・。
せっかく手元に鮎を寄せても身体にまとわり付いてタモに入れる前にばらしてしまう。なんでも簡単にはいかないねぇ。奥が深い。フライもそうだけど。

友釣の友って鮎同士、しかも喧嘩の友らしいんだけど、自分の友達のことかと思えてきた。やってるうちに友鮎が自分の相棒に見えてきた。がんばあれっ、がんばあれっ!
鮎釣りは最初の2日間やらせてもらいました。ビギナーズラックで十数匹釣れたかな?いや掛かったかな。結構面白かった。そんなに川の中を移動しなくてもいいし。広いグリーンの上でゆったりとプレーするゴルフのようだ。もちろん皆さん釣を極めたテクニシャンだけど(リスペクト)。

私たちが滞在したのは国民宿舎森吉山荘。深い森と谷の山の中にある。温泉も部屋も料理も楽しめました。玄関を入ると「熊に気をつけて。お互いに突然出会わないように注意しましょう!」って書いてあって、やっぱ熊だよな・・・。渓流釣や森の散歩では避けて通れないこの緊張感。野生との対話これが大事。突然の出会いは一大事。

湯上りのビールは何物にも変えられない。ぷはーっ!
イワナの刺身や山菜料理、きりたんぽ鍋、比内鶏の料理など・・あっケーキも出てアラカンには適度な数と量の料理を味わうことができました。
こういう慰労的な釣もいいだろ?って、本当だ!!

あぁああまり書きたくないなフライのことは・・・。宿のすぐ脇を流れる小又川(こまたがわ)に入渓しました。水の色がコーヒー色っぽくて気になっていたんだけど。どうも上流のダムから発電用に下のダムに定時になると流しているらしい・・・。ダムの上水ではなくて底のほうから。で泥が流れて濁りが入るってわけか・・・。
目の前の川、ゆっくりした流れで甘く見ていた。上流なのに幅はあるし遡行がきつい。底石にも注意が必要だし。午前中は当たりもなく渡れそうにもない広いプールの手前で脱渓。下流に移動しました。熊も怖かったし。

宿に頼んだお昼ご飯はおにぎりとたくわん。筍の皮に包まれていてなんだか部分的にマタギ気分。

午後は退路を確保しながら慎重にかつ熊を意識しながらフライを流しました。あるポイントで型のヨサゲな渓魚が白いフライに接近。でもなぁんだ・・・って感じで底に潜って行ってしまって・・・。これぐらいかなわくわくしたのは。あとはなぁーんもないんだもん。鮎で体験した水の中で釣ることを意識して沈めれば良かったのかなぁ。でも自分向きじゃないし。

3時になるまでには確実に帰れる場所に上がれるようにしようって少し焦りつつ竿を振り続けました。なぜならその時間になったら雨が降るっていう天気予報が何度も繰り返されていたから。
2時を過ぎた頃雨がぽつぽつ・・・そしてザーっと強く。もうお仕舞い。ボーズだけどしょうがない。身の安全が大事。納竿。雨に濡れながら走って宿に戻りました。

東京への帰路、珍しく観光をすることに。角館の武家屋敷を見学しました。自身過去に来ているけどタクシーで素通りしただけだから初めての訪問。
大きな枝垂れ桜が街路樹になっていて春は最高だと思う。
じっくり見るっていいね。

秋田と言えば稲庭うどん。近くの店をネットで探して入りました。
食べたのは二味冷うどん。普通の醤油ダレと胡麻ダレ。桜の花が載っていてほのかな香り。薬味もジュンサイやきのこが入っていて美味しかったですぅ。

深夜に帰宅して釣って分けていただいた鮎を母に焼いてもらいました。これは醤油を付けて・・・。朝から贅沢だな。晩ならお酒だねぇ♪

こんな楽しい思いをさせていただいて連れて行ってくれた皆さん本当にありがとうございました。マタヨロ♪

(追記)
そうえいばこんなことがあった。
宿泊2日目の夜、夜中の2時頃大地震に遭った。
福島の我が家の近所の家(愛猫らくらくが見つかった家)の庭先にいたとき、突然の揺れ。揺れが大きくなって屋根の瓦が落ち、木が倒れ始めた。逃げないとヤバイ。家から離れないと。でも立てない。落ちてくる瓦を避けるため身体を転がして家から離れようとした。
身体を動かしたときはっと夢だと気づいた。ベッドの上だったので落ちたらやばかった。
夢で地震を逃れて怪我をしてたら洒落にならない。

コメント

_ 空飛ぶキツネ ― 2011/08/12 17:29

名酒出羽鶴と比内地鶏で一献は最高です。それと、鮎…これはやられたって感じ、友釣りやられたようですね?、どう感じたのでしょうか?昔、漁師の頃、先人にギャンブルはするなと言われたことがあります。そう、鮎釣りはおそらく釣りの中で一番おもしろい釣りかもしれません。

_ hamanobi ― 2011/08/12 21:19

>空飛ぶキツネ さん
百聞は一見にしかず。食わず嫌いってのもありますが,
やってみたら鮎も楽しかったです。でもゲームはやはりフライです。 胸の高鳴りが違います♪

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