原発避難91 ~警戒区域のヤマメ、イワナたち⑤ ― 2012/04/23 21:21
2011年3月12日からの放射能からの避難生活、どこで雨露を凌ぎ食べて生きて落ち着いた生活を送くれるのか、高齢の父母は病気に負けず健康を維持できるのか、この先は未来はどうなるんだろう、そう考えながら1年が過ぎてしまった。
楽観的な考えは希望的観測に変わった。家族は避難生活中に心臓循環系の病気で緊急入院・手術、東電の煩雑な請求手続きと誠意の無い賠償内容、壊れたまま放置された我が家の崩壊が進む、警戒区域の除染や復興が始まらない・・・時が経つにつれて状況が良くなるどころか悪化、見たくも無い現実を突きつけられる、そしていろんな苦渋の決断を迫られるようになってきた。
あ・・・あ、どこにいても苦境に耐えても耐えられなくても、好きなことをしてもできなくても同じ時間が過ぎていく。
その大事な時間を東電福島第一原子力発電所の事故は奪った。
最後の1年 2010年の心の川を辿る。

2010年9月 愛猫らくらく
2010年9月 愛猫のびのび
つづく?
コメント
_ あこ ― 2012/04/25 04:23
_ hamanobi ― 2012/04/25 08:16
揺らぎますね、不安で皆揺れてると思います。我々の作る笑顔はあきらめの笑顔です。その中で客観的な状況でもう帰れないとわかって絶望感にさいなまれている方は本当にお気の毒です。
故郷だけでなくどこかに「帰る」っていう我が家感覚の場所があると心が少し落ち着きます。
連休にはいつもの岩手へ渓流釣りに連れて行ってもらえます。ありがたいです。福島のあの渓流と同じくらい綺麗な場所です。
どうぞ良い連休をお過ごしください。
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もし、将来富岡に戻っても、常に不安を感じながらの生活では・・と思うと、戻る気持ちが揺らぎます。私も、自分の家や家から見える景色を諦めたくないんですけどね・・。
放射線は見えませんから、慣れてきて、普通に生活し始めた人達がいます。特に子ども達。
でもそれが怖いです。
ほんとに、時間はどんどん過ぎていきますね。何もしないと囚人のような感じですから、連休は息抜きしたいです。