原発避難136~避難3年目の一時帰宅(1)2013/06/11 14:39

6月上旬福島の自宅に神奈川から一時帰宅して来ました。
去年の12月に行って以来。2011年3月原発事故で避難を指示されてからしてから5回目。

下の写真の×印の付いているとこら付近が故郷、自宅のある町です。
今回は父母と一緒に家の中の片付けとお墓参りがメイン。

動画
http://www.youtube.com/watch?v=lXsbS5r75Mw




住民票のある町に入る前に見た隣町の光景で目を引いたのは、地元の幹線道路国道6号線を走る車の数が多いことと、6号線の両脇の田んぼに規則正しく置かれた除染土の黒いビニールの山。隣町では2年後の住民帰還を目指した除染とライフラインの復旧の計画を立てています。わが町ではその計画はまだ立っていませんし、除染も始まっていません。

町の境界を過ぎると線量計の数値も少しずつ上がって来ました。
我が家が近づいて来る。緑の風景が広がる。以前なら田んぼの稲の緑だったけど、稲ではなく雑草。人の管理しない自然。

12月に行ったときは枯れた2メートル以上あるセイダカアワダチソウが密生していた周辺の田んぼは、新たな緑に覆われていました。

この緑の植物は柳の木。柳が侵攻して来るとセイダカアワダチソウは勢力を失うのだそうです。このまま時が経てば柳の林に、そしてやがて木や草の藪になってしまうでしょう。

避難して1年目は田植え前(3月)の耕された綺麗な状態、2年目はセイダカワダチソウの侵略、3年目は柳・・・あと4年は帰還できないことになっているのでどんどん荒れて原野になってしまうのは間違いありません。

こちらは避難当時じゃがいもを蒔いていた畑、すっかり野原に。

植物達の侵略は家の庭から家に向かって・・土のある部分には草が密生。

剪定をしない庭の木は野生児状態。

震災当時我々の近くで倒れた灯篭もやがて苔むして草に覆われるに違いありません。

震災の日に亡くなって発見された愛猫らくらくはこの梅の木の下で眠っています。

一時帰宅して最初に、愛猫に声をかけます。

この庭の線量は1.5~2.5マイクロシーベルト/時くらい。
線量は全然落ちていない。警戒区域は線量に応じて今年3月に再編されて我が家は避難指示解除準備区域になっています。4年後までは帰還せず、その後期間をする目論見を町は立てていますが・・除染による線量の低下とか、ライフラインの整備とか帰還する条件が整わないと、帰れといわれても無理な話です。

ここから福島第一原発のある北方面に数百メートル近づくと線量がどんどん上がって、居住制限区域、帰還困難区域となっていきます。

驚愕の大地震に揺られた後に家の倒壊を怖れて避難したビニールハウスは骨組みだけになってしまいました。

家の屋根瓦も頂上部分が落ち、下の部分の瓦を割り、雨漏りを惹き起こしましたが、遅まきながら暫定的な雨漏り対策が施されています。

こちらは周辺の住宅、同じように雨漏り対策が・・・。

最初の年の風雨で雨が漏り天井が落ちてしまいました。

荒れた家の中を片付ける時間はいつもありません。

台所も震災直後から時が止まったかのよう。いつもどうかしたいが見て来るだけになってしまいます。

避難3年目になってネズミの天国になっていました。人や猫がいないからやりたい放題。部屋中に糞が転がり、小便の跡がついていた。臭いが鼻を衝きます。

役場から配布されたネズミ除けを置いてはいるが・・・

お菓子などネズミがかじって食べられるものは食い尽くされました。で家財をもかじり散らかしまくる。何よりもとても不衛生!!

依頼した瓦屋さんが来てくれてこの部屋の雨漏りは止まったよう。

窓の廊下の雨漏りの汚れを片付ける。

家の中の掃除と片付け・・疲れました。
東電お前がやれよ!って心の中が叫ぶ。

少なくとも原発事故の加害者の東電には避難後の家の被害の修復、除染、現在と未来の精神的な被害、失ったもの、失った時間にかかる補償を早くきちんとやってもらいたい!避難住民は皆そう思っているはずです。


自宅から目と鼻の先にある東電福島第二原発は脅威です。
彼らは、政府はあれだけのことをしておきながら性懲りもなく虎視眈々と原発の再稼動を狙っています。


続きます。

コメント

_ あこ ― 2013/06/13 01:20

地元のテレビでは、「県民のストレス減少」
なんてニュースが流れました。何とかして県民を福島に留まらせようと、あえてそういうニュースを選んで報道しているように思えます。
3年目、精神的にはむしろきついですよね。一軒家に住んでいた者にとっては、そろそろ家が欲しいし。なぜこんなアパート生活をしなくてはならないのか・・・。

そちらは、準備区域といっても線量高そうですね。近くに林があって。
ねずみのふんだらけでは、帰還の気持ちも失せますね。

3年後の解除なんて無理でしょう?それとも、小高のように無理やり解除?

ほんとに、国は何をやっているのか!と言いたいですね。

_ hamanobi ― 2013/06/13 06:00

> あこ さん
こんにちは!
そんなニュースが流れるなんてひどいですね。地元こそ本当の避難住民の思いとか現地がどうなっているのかをきちんと報道すべきなのに。
全国版のニュースで報道回数すらないのが現実なんですが、最近浪江に一時帰宅された方がネズミの被害に驚いている様子を報道していました。

帰還のための除染とかライフラインの復旧とか手をつけられていない現状ではどんどん先に伸びていきそうです。真剣に考え始めたら心が重くなるばかりなので少しでも明るく強く生きようとしているのが現実ですね。とにかく賠償のほうをきちんとしてくれないのは全く困りものです。

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