原発避難115~避難600日2012/10/31 18:05

今日で600日。

携帯電話のスケジュールの私の記録に間違いがなければ、原発事故で避難指示を受けてから600日になります。
あと何日数えればいいのか。

さまざまな状況から町はあと5年は住民は帰らないという方針だ。

事故は収束せず未だ放射性物質を撒き散らしている。帰還のための除染やインフラの整備は全く進んでいない。いや始まっていない。放射能の影響で還れるかどうかさえわからない。地震で壊れた家は雨漏りで朽ちてきている。庭、畑、田んぼはアメリカから来たセイタカアワダチ草に支配されている。

政府は警戒区域を再編して放射能の影響がわからない場所に住民を帰還させようとしている。復興が進んでいるとの印象を国民に、世界に与えたいためだ。そして賠償も小額にしようとしている。で事故の廃棄物の中間貯蔵施設を警戒区域内に作ろうとしている。いや最終処分場にしたいのが山々なんだと思う。

賠償は申し訳程度の額、警戒区域内の家、土地、財物に対する賠償は始まっていない。
皆我が家を、故郷を思うがそこに希望の光は見えない。今はただ思い出を語るだけ。
家を思えば心配だけが募ってくる。体に著しくよろしくない。

自分のことなのにまるで他人事のようだ。
福島でのいろんな日々の悩み事や楽しみ事の上に原発事故が覆いかぶさって来た。
東電や政府が他人事にするのは彼らがしたくても許されない。責任は逃れられない。

変わり映えのしない情報は見たくない。むかつくだけだ。
奪われた福島で予定していたこと、未来は帰ってこない。

ただどこにいても時間だけは同じように過ぎて行く。
先は見えないが未来のために心を強くして健康だけは維持しておかなければならない。

さあ、
避難に一緒に耐えてきた愛猫のびのびを撫でて
花を愛でウクレレ奏でて音楽で心を落ち着けよう。